あとがき

第一卷

本を出すのはこれで五冊目なんですが、実はあとがきというものを初めて書きます。こんにちは、小鈴危一と申します。


みなさんはあとがきって好きですか?

私の場合、以前まではけっこう好きでした。

作品の製作秘話だったり、作者の近況だったり、あるいはぶっとんだギャグだったり……。內容は千差萬別ですが、作家の個性が出ていて、これがなかなか楽しい。もし自分が本を出したらどんなあとがきを書こうとか、作家志望時代はよく妄想していたものです。

ただ……今は嫌いになりました。

理由は簡単。書けないからです。

普段からつまらない人生を送っている弊害でしょうか。ちょっとびっくりするくらい書くことがありません。職場と家との往複ばかりでネタになる近況もなし。かと言って大した製作秘話もなし。自分のギャグセンスにも自信がありません。そうなると、必然的に書けることなんてなくなってしまいます。

擔當様からは一五〇〇字のあとがきを求められているのですが、ここまで書いて五〇〇字未満。どうしましょうねこれ。そもそも一五〇〇字とは四〇〇字詰め原稿用紙およそ四枚分。小學校の作文で四苦八苦した経験を思えば、絕望的な量と言っても過言ではありません。

小學校の作文で思い出しましたが、あのどうでもいい文章を無理矢理ひねり出して書く訓練は、後の人生でとても役に立っている気がします。大學のレポート、仕事の報告書、そしてこのあとがき。社會に出ても使える技術が身につきました。

まだ目標字數の半分にすら屆きません。しかし……希望はあります。あとがきには謝辭が付きものです。あれでたぶん七〇〇字くらいは埋まるんじゃないかな? そういうわけで以降、謝辭です。


まずはイラストレーターのしらび様。本當に素晴らしいイラストを描いてくださいました。カバーの完成版をメールで受け取ったのが平日晝間だったのですが、サムネイルを見た時點で『今これを開いてしまうと仕事にならなくなる!』と直感し、職場で震えながらスマホを仕舞ったことを覚えています。帰宅後にあらためて見てビビり散らかしました。この場を借りて深く御禮申し上げます。

それから擔當のS様。この作品をよりよいものにするべく力を盡くしてくださいました。なんといっても提案力がすごい! メールも早い! ここまで仕事ができると思える人はこれまで出會ったことが……(內容加載失敗!請重載或更換瀏覽器)

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