第62話「果然是緹蕾婭吧1」(生肉)(2/3)
4章 卡米拉學院篇
そう思った瞬間、切れた。
酸素吸入器を口から外すと、手に魔力を込める。
お、お前ら、いくらなんでも……。
「私の回覆力、みくびりすぎだろぉおおおがぁあああ!」
俺はどこかのM字禿げの如く、叫びながら魔法弾を放ったのだ。
魔法弾は水槽のガラスを割り、そのまま部屋の外へ。
はぁ、はぁ、はぁ、死ぬかと思った。
感電死よりも先に衰弱死してしまうところだったよ。
俺はこめかみについていた配線をぶちぶち切り、割れた水槽から外へと足を踏み出したのである。
で、出られてよかった、本當によかったよ。
俺が放った魔法弾の餘波を受け、オルが壁際までふっとんでいた、それが若干気になったが……。
まぁ、許容範囲のうちだね。
気絕から目が覚めたら水槽の中って……。
ある意味、いじめ、いや、拷問されてたって言ってもいいよね。これくらいの処置は勘弁してもらいたい。
ふぅ~と深呼吸をして周囲を見渡す。
ティム達は、俺の登場にあっけにとられていた。そして、見る見る喜色に満ちた表情に変わる。
「お姉様! あぁ、ご無事ですか! ご無事ですか!」
「う、うんうん、大丈夫よ。大丈夫だから」
ティムが慌てて駆け寄ってきたので、優しく頭を撫でてやる。
「ティレア様! ティレア様!」
ドリュアス君、 変態 ( ニールゼン ) 達もおくれて駆け寄ってきた。
皆、一様に俺を心配してくれている。俺の復活を心より喜んでいるようだ。
ここまで熱烈にされたらねぇ。
本當は、こんな非常識な事をしでかしたこいつらを叱って怒鳴ろうかと思っていた。だが、そんな気持ちは無くなってしまった。
うんうん、もう大丈夫だからね。
ただ、一言。
オルが部屋の隅でピクピク痙攣しているのに、誰も見向きもしないのはどうかと思うぞ。やった本人が言うのもなんだが、オルにも気を配ってやらないと。
あ、ギル君がまた治療をしてくれているみたいだね。問題無しだ。
それから俺は、軍団員達に著替えを用意してもらった。
服を著替え、髪をドライヤーで干かしてもらいながら、さらに詳しい事情を聞く。俺も怒鳴りはしないが、事が事なだけにやんわりと注意をする。
同じ事を誰か他の一般人にしでかして、死人が出ようものなら目も當てられないからね。
大人として注意だけはするよ。
「「も、申し訳ございません!」」
俺がメディカルマシーンの件を指摘すると、平謝りをす……(內容加載失敗!請重載或更換瀏覽器)