第63話「果然是緹蕾婭吧2」(生肉)(3/3)
4章 卡米拉學院篇
「も、申し訳ございません。ですが、ティレア様の眷屬化禁止令で思うように人材が機關に入り込めず、遅々として進まないのが現狀です」
「貴様、自分の低落をティレア様のせいにする気か! そこえ、なおれぇえ! 叩き殺してやるわ!」
オルはどかどかとエディムに歩み寄り、その胸倉を摑む。
「い、いや、そんな、滅相もございません。ただ、もしお許し頂けるのであれば、治安部隊への眷屬化を進めて欲しいと」
「愚か者が! ティレア様のお決めになった事だぞ。貴様如きが意見していいものではない。貴様は言われた事を唯々諾々とこなしておればいいのだ」
オルが、唾を飛ばしながらエディムを糾弾している。
ここぞとばかりに罵聲を浴びせているね。いつもの事とはいえ、エディムを怒らせたら、あなたなんかいちころだよ。
エディムが大人な対応をしているから無事に済んでいるけれど。
ほら、エディムも悔しさで涙を滲ませているみたいだ。肩をプルプル震わせている。これ以上の刺激はまずいね。カッとなって 殺 ( や ) っちゃった、なんてなったら目も當てられない。
「君達、やめなさい」
「ですが!」
「オル、私の言う事が聞けないの?」
「は、はっ。申し訳ございませんでした」
オルがエディムの胸倉から手を離し、席に戻った。
「それでティレア様」
「ん?」
「エリザベス邸で入手した資金について、いかがなされますか? ティレア様が國に資金を返卻したいのであれば、私がプランを練り直す所存ですが……」
「いいよ。どうやら國に返卻するのは、まずそうだしね。私達で使いましょ」
「では!」
「た・だ・し、使い道が問題よ。あなた達が提出したプランではだめ。ふざけてんの!」
「何か問題でも?」
問題って……。
少しペラペラとめくってみるだけで、おかしな點がいくつも見受けられる。
邪神博物館、邪神ホテル、邪神テーマパーク……。
どれも必要ない施設だ。まぁ、市民に開放するのであれば何かしらの還元になるのかもしれないけど、まずはインフラだろうが。こんな遊興施設なんて後だ後。
それにだ。こいつらこんなバカ高い施設を、同地域に二つも建設する予定なのだ。オルが用意したプランと、ドリュアス君が用意したプランだって。
お前ら、なにいっちょ前に二重行政やってんの!
「問題大有りよ。施設を作るのもいいけどさ。まずはやる事あるでし……(內容加載失敗!請重載或更換瀏覽器)