第64話「果然是緹蕾婭吧3」(生肉)

4章 卡米拉學院篇

ドリュアス君達に盜んだ金の使い道を考えるように指示を出して、一周間が過ぎた。

ちゃんとやれてるだろうか?

不安でしょうがない。

オルが盜んだお金については、國に返卻せず俺達で有効に使う事にした。俺達で有効に使うって言うと、何か誤解を招きそうだけど、違うよ。これは王都住人が快適に暮らすために使うという意味だ。

國にお金を返卻できない以上、こうするしかないよね?

盜んだお金なんだから、しかるべきところに返すべきだって非難する人もいるかもしれない。実際、俺も最初はそう思った。でもね、馬鹿正直に自首したら、オルは確実に牢獄行きの死刑だ。王國法に照らし合わせると、そうなるらしい。

オルは、俺達姉妹のために罪を犯した。

竊盜罪、強盜罪、騒亂罪等々……。

若干、いや、かなり暴走した結果とはいえ、俺やティムのために行動したのだ。勇気を持ってエリザベス達に反抗し、俺達の味方をしてくれた。そんな恩人を、官憲に突き出すような真似はしないよ。

ま、まぁ、盜んだお金が実は百億ゴールド以上あったと聞いた時は、思わず倒れこみそうになったけどね。

いや、それ、天下の大泥棒も顏負けの金額だぞ!

何、お前ら冷靜にしてやがる!

前世の加害者重視の法律で裁かれたとしても、どれだけの刑になるのやら……。

だ、大丈夫、大丈夫。

どれだけの罪であろうとも、市民ファーストでインフラ整備をすれば問題ない。もともとエリザベスが民を苛めて不當に榨取し、溜め込んだ財貨だ。

そ、そうよ。俺達が本來の正しい使い方をするってもんだ。

不安げになった気持ちを一蹴し、邪神軍地下帝國の階段を降りていく。

皆、どんな感じかな?

俺が使い道を指示したお金は、市民から集めた稅金みたいなもの。無駄な出費をしないように、口をすっぱくして注意したんだけど、理解できただろうか。

今回、オルが盜んできたお金は、王都復興のための資金だ。通稱、復活資金と呼んでいる。復活資金の運用については、ドリュアス君率いる參謀チームと、オル達第二師団チームで、計畫書を練り上げてもらっている。

もともとは、オル達第二師団に任せるつもりだった。オル達第二師団の奴らが撒いた種だからね。竊盜という罪を犯した以上、最後まで責任を持つのが筋だ。皆のために働き、少しでも罪を清算できればいいと思ったんだけど……。

これに、ドリュアス君を始め全員……(內容加載失敗!請重載或更換瀏覽器)

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