第67話「米蕾絲劇場2」(生肉)
4章 卡米拉學院篇
邪神軍の財務大臣に就任し、まずはドリュアスさん率いる參謀チームと打ち合わせをした。當初、ドリュアスさんから嫉妬と殺意がブレンドされた目線を受けた。美形な人が睨むと凄みがあるのよね。
常人なら百回は死んでいる殺気を受けたけど、ティレアさんの勅命、ティレアさんのために行動をしていると示すと、すんなり受け入れてくれた。
ドリュアスさんは、物分かりがよい。私よりも公が大事だとわかっている。私がティレアさんのために行動しているときちんと說明すれば、これほど頼りになる參謀はいない。
私の方針を聞き、都市計畫をブラッシュアップしてくれた。一を聞いて十を知る。この 天才 ( ドリュアス ) 率いるチームに、もはや私の助言など必要ないだろう。あとは定期的に進捗報告を聞くぐらいかな。
問題は……。
チラリと視線を向ける。
くちゃくちゃとガムを咀嚼しながら、両足を機の上に投げ出している青年。
さらに機に頬杖をつきながら、半眼で殺気をドバドバと垂れ流してくる少女。
そう、オルティッシオさんとエディムだ。
態度がすこぶる悪い。
ティレアさんの勅命だから、渋々従ってくれてはいるようだけど……。
二人の心中が透けて見える。不満でいっぱい、嫉妬の炎で焼きつくせそうね。
はぁ~こんな狀態の二人と話すのは憂鬱だ。だけど、話を進めないと始まらない。意を決して打ち合わせを開始する。
「え~あなた達の企畫書を拝見しました。うん、よくできている。できてはいるけど、何個所か訂正させてもらうね」
「エディムよ、聞いたか? 新人の大臣様は、我らの企畫がクソでミソで気にいらんそうだ。どれだけ増長しているのだ」
「えぇ、えぇ、オルティッシオ様。ミレス大臣様は、昔からそうでした。周囲の意見に耳を傾けず、己の栄達しか考えていません」
こちらの言う事を聞かずに不満たらたらの二人。
ふぅ~またか。
以前の諍いを思い出す。
二人とも優秀なのに、どうしてこんなに子供なのか。本當に頭が痛いよ。
オルティッシオさんは風船ガムを膨らませながら、不満も膨らませている。
エディムはそんなオルティッシオさんに同調し、私の悪口を言い立てている。ついでに追加のガムも渡している。
……消極的ボイコットってところかな。
まぁ、この二人の気持ちもわかるよ。新參者にあれこれ指図されるのは、いい気がしないだろう。特に、私の元……(內容加載失敗!請重載或更換瀏覽器)