第68話「米蕾絲劇場3」(生肉)
4章 卡米拉學院篇
ティムちゃんに邪神煉獄室を案內してもらった。
そこはやはりアレな場所であった。
エリザベスは、そこにいた。よほど地獄を見たのだろう、げっそりと死人のような顏をしていた。
ティレアさんは、この事を知っているのだろうか?
腹芸なんて到底できないティレアさんだ。おそらく知らない。それでいい。言う必要もない。
とにかくティムちゃんのおかげで煉獄室の場所は把握した。
今日のところは……。
チラリと二人を見る。
「ひゃあああ、ち、違うのです。エディムが、無能なエディムのせいなのです!」
「あ、アンタはどこまで――い、いい加減にしろ! し、死ね、オルティッシオ! お、お願いです。私はどうなっても構いません。どうかどうかこのアホだけは極刑の中の極刑でお願いします」
叫び聲を上げる二人。
うん、今日のところはエディムとオルティッシオさん、この哀れな二人を救出して終わりにしよう。
數日後……。
再び邪神軍の地下帝國に向かう。
財務大臣という肩書きは伊達ではない。フリーパスでどの部屋も行き來可能だ。今日は、地下帝國の底の底。エリザベスがいる邪神煉獄室に用がある。
地下帝國の階段を降りて、獨りでそこに向かった。
咎める者はいない。
財務大臣という肩書きは、それだけの権力を有している。
一歩一歩階段を降りていく。
次第にエリザベスの叫び聲が大きくなっていった。
あの時は、ティムちゃんが傍にいたから、エリザベスの所在を確認するだけであった。今日は違う。決著をつけてやる。
そして……。
邪神煉獄室に到著、格子窓から中を覗く。
中にはエリザベスと男が一人いた。
男の顏をよく知っている。今日の尋問役は、オルティッシオさんのようだ。オルティッシオさんはエリザベスに怒鳴り散らしながら、拳をふるっていた。
「貴様ぁああ! 制裁! 制裁! 制裁!」
「ぐはっ! げぇえ! ぐがぁあ!」
エリザベスが悶絕した。血反吐を吐いて痙攣している。
オルティッシオさんが、エリザベスの顏面目掛けて正拳突きを連続で食らわしたのだ。エリザベスの顏面は陥沒して原型を留めていない。
普通ならここで死んでいる。
だが、邪神軍の特別なポーションに浸しながら毆っているので、毆ったと同時に傷も回覆している。おかげで死なない。
邪神ポーションだっけ?
すさまじい回覆力だ。オルティッシオさんの拳一発一発が致死量……(內容加載失敗!請重載或更換瀏覽器)