第九話「ティレアの至高のメニュー作り 壱」(3/4)
緹蕾婭的煩惱 5章 料理鬥爭杯篇
父さんに匹敵する料理人を見つけたかもしれない。
ふっ、邪神軍で一番の料理人って、今後は言えなくなっちゃったね。
でも、いい。
この子となら料理を一緒にしても楽しいかも。
勝負で負けた。ならば情で訴えよう。
「さすがドリュアス君ね。この料理は【百點】よ。文句のつけようがないわ」
「恐縮にございます。彼女なら邪神軍の台所を預けるに相応しく、十二分に活躍できるかと」
「うんうん、そうだね。で、私からのお願い。最初の趣旨を曲げちゃうけど、私も賄いをするね、というかしたいの!」
「ティレア様……」
「お願い。彼女と一緒なら高みに上れそう」
手を組みお願いをする。
ドリュアス君は一瞬目を丸くしたが、口角を上げて微笑む。
そして、
「ティレア様がそれをお望みとあらば」
片手を前に振り、うやうやしくお辭儀をした。
軍団員達も俺の熱意が伝わったのか、俺が賄いを続けることに納得してくれたみたいだ。
「それにしても、このソースの味は脫帽よ。アンチョビとオリーブがうまく味を昇華させている。私ならシャマの葉かパララの実で代用してたところよ。うんうん、彼女は天才だ」
それからガラガラ鳥のソテーをパクパクと食べながら、べた褒めする。
そして、この料理大會、ドリュアス君が連れてきた料理人ジャンの優勝で締めくくろうとしていると、
「ティレア様ぁああああ!」
アライを煮ると、獨特の苦い匂いがするんだ。
なんか綺麗だ。
どこかの芸人かよ。まぁ、俺が前にちょくちょく使ってた言葉だけどさ。
オルががくりとうなだれる中、
スープの香りがスゥーッと鼻孔をくすぐった。
「わがの何?」
あ、ティムの瞼がぴくぴくと痙攣けいれんを始めた。
「う、う、う……」
このスープ、香りだけではない。見た目も凄く整ってないか?
「ティレア様、申し訳ございません。一口だけでもご賞味いただけないでしょうか?」
「ど、どうしたの?」
これは怒っているな。
スプーンでスープをすくい口に入れた。
ギル君は、そんなティム相手に一歩も引かない。
ティムが席を立ちあがり、その手にオーラを集め始めた。
ドリュアス君ばかり褒めると、オルがすぐにむくれるからね。
「カミーラ様、ニールゼン様、不敬は承知で申し上げます。どうか一口ご賞味ください。口に合わないようでしたら、腹を切り自害します」
ティムの怒りの形相を見てはび……(內容加載失敗!請重載或更換瀏覽器)