019 土地下面不吸取教訓的五人(4/4)
銜尾蛇記錄 ~圓環的歐布尼爾~ 領主篇
仆もどこかの鍊金術師が作制に成功したと聞いたら、情報そのものと發言者の頭を疑うレベルの代物である。
「そうは言うけど、出來ちゃったものは仕方ないじゃないか」
拗ねたように言うと、また三人が動きを止める。落ち著いているのは、誰より仆の腕前を理解しているユニくらいのものだ。
「……本當に出來たんですか?」
「そう言っているだろう?」
「マジで?」
「マジで」
「そんな馬鹿な……信じられない……ハッ!? まさかメイドさんを派遣して學院から盜んで來たり、どこぞの王家の寶物庫から強奪したのでは!? 」
「脳味噌弄り直されたいのかい、シャール?」
改めて言われても半信半疑の大人子の皆。若干一名なんかは混亂の余りあらぬ事を口走って……ああいや、いつもの事だった。
いい加減、この漫才にも飽きてきたので話を進めよう。
「氣持ちは分かるけど、落ち著いて聞いてくれ。『オリハルコン』……この言辭の元々の意味を知っている人はいる?」
「確か遙か以前に滅びた文明の言辭で『山の銅』でしたか。……え? まさか――」
流石にドライは魔法が本業だ。こういうことには詳しい上、理解が早い。
「そ。そのまさか。例の事業の為に試掘した銅のサンプルが手元にあったからさ、試しに色々弄ってみた訳。そうしたら出來たんだよ」
「そりゃつまり……こういうことか? 銅に金を混ぜたら、オリハルコンが出來るのか?」
「そんなに単純に出來るんだったら、とっくの昔に出來てるよ。大體、それだけで出來るのは赤銅だ。見た目も性質も全く別だし、金は五パーセントくらいしか含有されない」
鍊金術において金は最重要である物質の一つだ。當然、最高級の合金であるオリハルコンを作るのにも大量に使う。なのにそれを一割にも満たない量で作れる訳が無い。
「ただ、發想は近いね。萬物融解液アルカエストで銅の氣質を取り出し、これを金と合わせて煉成する。そうするとね、金に銅に近い性質を付與出來ることが分かったんだ。更に銀とも混ぜ合わせてみると、この性質も付與されたじゃあないか。この三つの金屬を魔術的に混合した物質。これを調べてみたらなんと、かつてアカデミーで見たオリハルコンと、ほぼ同一のものだった訳さ」
「ちょっと待って下さい。アルカエスト? 今、アルカエストとかサラリと言いませんでした?」
ちなみに物凄い劇物である。萬……(內容加載失敗!請重載或更換瀏覽器)